夕陽丘
長い間大阪の夕陽丘というところに行ってみたいな、と思ってました。
大阪もかつては梅田や難波の辺りまで海で
この夕陽丘辺りは半島のように難波の海に突き出ていたそうです。
大阪での仕事の機会が増えましたが、まだ大阪城も通天閣も行っていません。
今回難波に宿を取れて、しかも夕陽丘のすぐそば。
仕事に行く前にちょっとだけ寄ってみました。
口縄坂の坂の上に藤原家隆の墓と伝わる家隆塚があります。
風そよぐ ならの小川の 夕ぐれは
みそぎぞ夏の しるしなりける
の和歌が収録されていますが、
夕陽丘の名は、家隆がこの地に「夕日庵」という庵を設けて
波の入日を おがみつるかな
と詠んだ故事に由来しているそうです。
現在は夕陽丘から海は見えませんが、
仕事で行ったデパートの10階の休憩室の窓から
夕日を眺めつつ、いにしえを偲んで休憩するひと時が
大阪難波での密かな楽しみになっています。
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